日時:12月25日(水) 14:00-15:00
場所:北陸先端科学技術大学院大学 マテリアル講義棟1階 M 1,2講義室
講演者:大阪大学大学院工学研究科 精密科学・応用物理学専攻ナノマテリアル領域 助教 根岸 良太 先生
題目:エタノール気相化学成長法による酸化グラフェン薄膜の構造改質とバイオ センサー応用
講演概要: 
化学プロセスにより安価に大量合成可能な酸化グラフェンは、薄膜化させるこ
とで容易に大面積形成できるため、スケーラブルな電子デバイスシステムへの応用に
向けて、酸化グラフェンの合成法や還元方法に関する研究が世界中で活発に進められ
ている。電子デバイスへの応用には還元処理が必須となるが、ヒドラジンや真空還元
など一般的な方法では、グラフェンの有する優れた電気伝導特性を引き出すには至っ
ていない。これは、酸化プロセスで生成された欠陥構造が還元処理後も多く存在し、
電気特性の著しい劣化を引き起こしているためである。近年我々は、エタノールを炭
素源とした気相化学成長法を還元処理に適用することで、還元だけでなく構造欠陥の
修復が効果的に進行することを見出した。講演では、具体的な構造修復技術や、高品
質化したグラフェンチャンネル電界効果トランジスタをトランスデューサーとしたバ
イオセンサー開発について紹介する。